米国 自由形スキーイング 武者修行記
その9・・ジェイソン爆裂!・・

すっかり大会の初戦敗退にがっかりしてしまったちーは
気合いを入れて練習すると心に決めました。

雪が多く、思い切ってとばせるのですが、まわりの仲間が余りにも早く、
すぐに深いスピードこぶが出来てしまいます。
深くて早いこぶに対処しきれないちーの運命はいかに!?

このころ、一番仲良くしていたかなりの強豪Jason Essexと
一緒に滑っていたのですが、彼がらしくない事故を起こします・・・



96/01/24 ちーすー RE:さのさかモーグルリザルト

>かずま

本当に惜しかったね!!
セーブしなかったら!? と思うと非常に辛いところでしょうが、次回に取っておきましょうぞ。

>>ちーのスピードを分けてほしいぞ

分けてさしあげたいのは山々なのですが、この程度のスピードを分けてさしあげると、ちーの分が残らなくなるのでダメです。(笑)

なんとか、スピードを奴等に近づけることは出来るようになったものの、そのスピードではどこまで飛ぶか分からないので、エアーに入れません。シクシク・・・

ないすー曰く、ちーが最高速をキープしているところからもう一段階加速して行くそうです。がび〜ん!!

チームの中でも本当に強い選手(フルスポンサーなお方達)は滅茶苦茶ナイスガイで色々アドバイスしてくれるのですが、きっと同じ土俵に立てないということなのでしょう。(笑)(アウトオブ眼中というやつですな)

メンタルトレーニングで、「あなたの好きなスポンサーと嫌いなスポンサー」という項目があったが、シクシクシクシク何も書けない・・・

[解説] 分かりやすいなぁ、もぉ・・・トホホホ・・・



96/01/25 AZUSA RE:さのさかモーグルリザルト

ども>ちーすー

だははははぁぁぁ・・・いや、いいなぁ・・・書き込み。読んでいて面白いよ・・・(^^; 本人は真剣なのに笑ってしまってホント申し訳ないけど・・・(^^;;;

>>なんとか、スピードを奴等に近づけることは出来るようになったものの、
>>そのスピードではどこまで飛ぶか分からないので、エアーに入れません。
>>シクシク・・・

やっぱりさぁ・・・浅はかなアメリカ人と一緒になって、ダァ〜〜〜って飛んじゃうしかないんじゃない・・・無責任で申し訳ないが・・・(^^;

Take it Eazy・・・。

P.S. いつ行くか、まだ決まらない・・・。

[解説] 直前のトホホな書き込みに対し、半保護者のAZUSAのお気楽な発言。お気楽すぎて、Easy>Eazyになっています。「ダァ〜〜〜」って、あんた・・・



96/01/25 ちーすー 今日の出来事・・・

朝起きると太陽が顔を覗かせていて町は久しぶりの晴れ。色々な用事を済ませてからSkiに出かけることにしたのですが、今日は練習日なのでお昼に山に上がる。すると、なんと雪!

ドカドカ雪が降っている。降り方が半端でなくて、人も少ないためにすぐにコースが分からなくなるくらい降ってしまって、あまりスキーにならない。(^^;

コブも全部隠れてしまって、みんながどこにいるのか探し回ったら、山の一番下の方にコーチがエアー台を作って今日はエアーの練習日だそうだ。

胸くらいの高さのエアー台を使って、コーチの指導の下、みんなで飛んでは登りしていくのだけど、今日改めて「こいつらは・・・」と思ってしまった。

ちーやチームの女の子はエアー台の手前に掘ったラインコブの5。6個手前から飛びにいって、5m位飛んで上るんだけど、JasonとかBen、Mitchの切れたあたりは100m位上って、フル加速で入ってきて、20m位ヘリコプターなんかしながらぶっ飛んでくの。(^^;

Jasonはスポンサーから新しいウェアが届いたので「Tatsu! どうだ、かっこいいだろ。今までのヤツを欲しいか?」なんていいながら、びゅ〜んって飛んでいっちゃいます。

あの飛距離と、途中で止めたまま飛んでいく180スプレッドなんか見ると、さすが全米デュアル王と思ってしまいました。

ちーはというと、女の子(Rebecca)がダフィーツイスターを練習しているのにツイ・ツイを一生懸命やってるの。悲しくなっちゃうよ・・・シクシクシク

んで、雪が凄くなってきたので、夕方に反省会なしで解散。その後、Canyon RimというSnowbirdのある一帯は通行止めとなってしまいまして、自分たちのバスが来ないと困っている日本人を街まで帰れるようにバスに乗せてあげて、自分たちは途中で3回(転じゃない)スピンしてスタックし。

NewsでCanyonRimは24時間で70インチ雪が降ったという信じられないような情報を聞き、町はFreewayも全部つるつるのミラーバーンになっていて、周りでたくさん事故していて・・・となかなか大変な状態でした。

ちなみに70インチというは少なくとも2m近く積もっているということで、インチキ臭いな〜(^^; それで、今夜〜明日の朝までに新たに60インチ積もるそうな。

明日はSuperPowderDayなのに、朝8時まで道路が封鎖なのと、4WD以外はチェーンを巻かないといけないんだって・・・。

ここ一週間、雪ばかりなので何回もスタックしちゃって・・・(^^; とうとう牽引ロープを買いましたとさ。(^^;

[解説] 降り出すと、ドコドコ降って太陽が見えないんだなぁ・・・寒いのなんの。車は好意でお借りした、日本でいうところの「いすゞジェミニ」。運転技術の未熟さか、さんざんスタックしました。



96/01/25 ちーすー 女なら一緒くらい・・・(^^;

>AZUSA

>>浅はかなアメリカ人と一緒になって、ダァ〜〜〜って・・・・

飛べなかったです。(涙)

ナショナルチームに今年はいるらしいお方達はちーより90m、ないすーより110m遠くか らスタートしフル加速で飛んでいっちゃいます。(笑)

ちーがランディングして1つターンを入れたあたりでも、空中で後ろ向いて止まってます。(^^; 今日、完璧な4つを初めて生で見ました。ダフィー・ツイ・ツイ・スプです。悲しくなりました。

ないすーは、みんなの邪魔にならないように棒ジャンプを頑張っていました。

ターンなら・・・2/3くらいは・・・(笑)

P.S. 今日はないすーが1回、ちーが2回スタックしました。道路が通行止めで、20分くらい四苦八苦していても一台も車が通らないので命の危機を感じました。

[解説] エアー練習にて・・・180スプレッドで止めたまま飛んでくのは、結構感動だった。あれは、受けるぞ絶対!! 日本でも・・・



96/01/28 ちーすー これだよこれ

>たかゆき

>>1996 World Cup - Blackcomb, CAN
>>8  KARHU, Minna      FIN  W  21.98 72
>>
>>1996 World Cup - Brickenridge, USA
>>5  KARHU, Minna      FIN  W  23.04 84

忘れてたけど、Snowbirdにいた、世界選手権の凄い女の人って、この人なの。うへうへうへ、この人に誉められちった。(^^)(社交辞令やぞっと)

すげぇよ、ターンとかエアーとか・・・女じゃないもんもぉ。(^^;

[解説] のちのち登場することになるFinland National TeamのWCランキング4位Minna KarhuのWC成績。このころは、僕にとってただのすごい人だったのだ。



96/01/28 ちーすー ちーですけど

>レイ

今日、ないすーが大会のインタビューを受けているところのビデオを手に入れることができました。(笑)

大会ハイライトで、「なぜ、Utah Winter GAMEを選んだのか!?」みたいな質問に、「HA- h- HARUO」と、かましてくれています。

その後の、大会の出場者に「どうですか、感想は!?」と聞いているところで、「I, I have come from JAPAN.」と、ぶちかましてくれています。(爆)

2人でこのビデオを見て爆笑してしまいました。

P.S. ないすーは優しいので、今日ちーがヒーターでごみ箱を溶かしてしまったのにも怒らないです。(^^;

[解説] Deer Valleyでの記憶に残る大会の際の事件。このときの試合の模様がテレビ放映されて、後に日本モーグル界でハルオ伝説となる。このビデオは必見なのだが、インターネット上で見れるのだろうか!? 思い出し笑いで200年笑える。



96/01/28 ちーすー すげぇ雪・・・

今日は、3日ぶりにSkiどす。2日間、大雪でCanyonがCloseされたために滑れませんでした。

ラジオを聴きながらCanyonに向かうと、昨日一日で新たに135インチの積雪があったそうです。それは3m以上です! Canyonの入り口に行くとシェリフが、4WDかチェーン装着車しか入れないと話しています。

チェーンを装着して10km弱上って行き、Snowbirdに着いたのですが、なんと奧に位置するAlta(豪雪で有名)への道路は閉まっていて、道路を封鎖するゲートもほとんど埋まってしまっています。(笑) う〜ん大変だ・・・

今日は風も強いので、TRAMも動かずに、Pervianにて遊んでいたのですが、凄い人でリフト待ちが20分くらいありました。

チームの1軍はSunValleyに試合に行ってしまっているので、子供なんかのDeveropment Teamだけ残ってエアーの練習をしていました。仕方がないので、そこに混じってヘリコプターの練習をしましたとさ。

周りでは、またもやバックフリップやフロントフリップを飛んでいましたが、どうもSnowbird Teamのメンバーには縦回りをする人間はいないようです(今のところ見ていない)。やっぱり危険なのかな?

[解説] これがあんた・・・1軍は中学生高校生以上って感じで、2軍がこのD Team なのよ。10歳くらいの子供の中でなら一番ヘリがうまいの。(笑)でも、ないすーはここでも下の方。(^^; しばらく、ここで練習すると言ってたが・・・



96/02/01 ちーすー 今日はちっと事件

昨日の夕方から降っていた雪が朝まで降り続いていて、またもや道路が走り難くなっています。(^^;

んで、ないすーは先日から痛いといっていた臑がぽんぽんに腫れてしまっていて、今日は滑れないそうなので、御留守番させてあげることにしました。(^^)

昨日、臑が痛いといっていたので、ブーツの底をごつごつけっ飛ばしてあげたのが功を奏したのかもしれません。(^^)

んで、1人で滑りに行くとSnowbirdのコブは全部埋まってしまっていまして、残念ながら腰までのパウダーの下にコブが埋まっていて、昨日の感覚を思い出しながらスキーチップで感触を探しながら滑るしかありませんでした。

コブはなんとかなるのですが、新雪で40度くらいの急斜面となると根性が足りないためにうまく滑れません・・・(涙)

本当は、トップを埋めてダイブしながらさっそうと行きたいのですが、実際は左右へフラフラ、腕もあっちゃこっちゃに行ってしまい見れたものではありません・・・(^^;

これでは、パウダー教教祖様にでも教えてもらわなければ・・・と思うのですが・・・教祖様はいつ来てくれるのか分かりません。(笑)

1時間ほどすると、Champの方のJasonが来ましたので、一緒に新雪を踏み固めて、1本だけラインを作り、途中にエアー台をこしらえて、次は飛ぶぞ〜とか、2人でいいながら、「TatsuのターンはSoスムーズ、I like it. butエアーはNoGood(笑),More more practice.」と、ヘリスプレッドの練習方法などを教えてもらいながらリフトを上がり、ちーが飛んだ後にJasonがバックフリップをしたら、背中から落ちて、膝で鼻を砕いてしまいました・・・・がが〜ん・・・ビビッタ。Jasonがエアーで失敗するところは初めて見た・・

スポンサーから届いたばかりのウェアが血だらけになってしまい、Jは動かないし、ティッシュを持っていったものの、どうしたらよいものやら・・・Patrolは呼ばなくていいというし・・・

結局20〜30分して、Jは気をつけながら降りて、自分で運転して帰ったのですが・・・。電話したら、今は話せないからまたかけ直す・・・といわれてしまったし・・・。う〜〜ん・・気をつけなければ・・・

かずまも気をつけてね。

[解説] いらないでしょ、これは・・・。結局Jasonはこのシーズンを棒に振ることになりました。この翌日から彼は治療のために故郷に帰り、後ほど分かったのだが、診察の結果、鼻の骨が砕けて顎が1インチずれていたそうだ。
裕福な家に生まれて、かなり強いモーグル選手であると同時にモデルもしているという辺りに親近感を覚えていたちーだったが(つっこまないように(笑))これはまねしたくなかった。



何とか、言葉に不自由しなくなったので(ちーのみ)
楽しくなってきました。

しかし、色々な事件が・・・
これはまだほんの始まりなのかもしれない。