米国 自由形スキーイング 武者修行記
その5・・そろそろ 大会ですか・・
米国武者修行記も、ようやくスキーらしくなってきました。
知らない人は全く知らないペンキ屋さんのペンちゃんこと
齋藤君が押し掛けてきました。
今回は彼にまつわるお話を少し・・・
96/01/07 ちーすー たまげた。
何と! 今ちーの家に知る人ぞしるペンキ屋ペンちゃんが来ています。Canadaは、Wistlerから2時間飛行機に乗って2日滑りに来たようです。(^^;
なんだか凄い行動力・・・しかもペンちゃんは言葉がほとんど話せないのに、SkiがLost Baggageしています。(^^; 空港に迎えに行ったときには困り果てていた様子です。
取りあえず、Delta航空が明日一日のSkirentalのお金は持ってくれるようです。
明日は、DeerValleyのMogul Competitionに参加する予定なのですが、先ほど重大なミスに気づきました。SkiをSnowBirdのLockerに忘れてきてしまいました。(涙)
明日は5時に起きて、6時にSnowBirdへ行き、7時にDeerValleyについて、7時30分に大会の受け付けをしなければなりません。(^^;
なんてついていないんだ・・・
距離的にいうと、大町の自宅を出て、八方にSkiを取りに行き、そこから車山の大会の申し込みに行くようなものかな? 大変だ・・・
[解説] なんと、ペンキ屋さんの登場です。彼の経歴もすごすぎるので少し紹介しなくてはいけません。たぶん25歳くらいだったと思うのですが、昨年NiftyのBump! Bump!のメンバーに誘われるがままにスキーを始めたはずです。
彼の生涯滑走日数3日目だった頃に、白馬八方で4月に開催したコブ滑走オフにてお目にかかったのを思い出すのですが、確か超初心者がいきなり飛んでいまして、足の骨にヒビが入っていたと思います。
まぁ、彼に関するエピソードを話し出すとそれだけでページが埋まり、思い出し笑いで50年笑えるので、又の機会にいたしましょう。まぁとにかく、なにかをやらかしてくれる人間です。
その彼が、旅行先のウィスラーからこっちにやって来るというのです。ものすごい飛行機代を出して・・・しかも全く英語が話せないのに、そういう人に限ってスキーが飛行機でなくなったりしています。神様はなんて悪戯が好きなのでしょう。
彼は、到着の夜、起き出すと「喉が痛い。」とお湯を沸かし出したのでした。
96/01/07 ないすー やられた
>たみき&ボマー
>>ないすー、頑張れ。(^^;
>>そいえば、ないすーの書き込みがないが、ちゃんとそこにいるの?(笑)
>>追)ないす〜も少し書き込まれよ.
ちゃんと生きてます。はぁ〜、今ちょっと自閉症気味なのです。(こっちの滑りの凄さや、言葉がぁーーー。)取りあえず頑張ってみやす・・・。
[解説] 何も言うことはない…ただひたすらないすーなのだ。これは、書込みのないないすーに対して心配したみんなに答えるないすーの書き込み。満足に滑れないのと、全く話せないので困っているみたいです。しかし、どんどん前に出ていかないといけないちーはもっと大変なのであった。
96/01/07 ちーすー ちょいちょい・・・
>SAWA
まだつかってないのよん(^^;
実は、Utahは厳しい州で、モルモン教の盛んな場所でもあるので、他の州から想像するアメリカという(何処だったかは、売春が州立で認められているらしい)国からは遠くかけ離れたイメージで、女の人も割と派手な出で立ちの人は見かけないし、その、なんていうの・・本とか、ビデオも売っていないのよ・・。
Skiに打ち込むにはいい環境かもね・・・(^^;
そういえば、うちに電話するときは、helloで出るけど、「もしもし」っていってくれ。電話の英語にはビビルでよ。
[解説] これも「アメリカ=フリー」が間違っていたという事を実感した絡みの話だな。まぁ、ちっとも色っぽい話がないのよ。(^^; 寒い所だからスカートも長いし、お酒なんかも買うの大変だし、日本の方がずっと楽だよ。ったく。女の子は軽いし。
それと、アメリカでは電話を引くと、あちこちからセールスの電話がひっきりなしに掛かってきます。ないすーは電話に出ないと言う取決めになっているので楽なのですが、なかなか苦手な英語を更に電話で話すというのは恐怖が入っていました。
96/01/07 ちーすー RE^2:やられた
>ボマー
>>実際問題ちーは世界レベルの練習してるわけだから・・・
実際の所、彼らの上位の選手は3月にSnowBirdで開かれるUSA National team Selectionを目標にしているので(彼らは)世界レベルの練習ですよね。(^^; でも、練習をしているのと、練習に引っ付いているのとの大きな違いがありますが・・・(笑)
>>一度画像付きで見てみたいので,滞在中チャンスあれば撮っといてね.
撮りまくってます。(笑)言葉が良くわかんないので、映像からかななんてね。(^^;
>>そっちの大会には出る予定はあるのでしょうか(ロコでも)
今週末のDeerValleyの大会に参加するかどうか、足の状態と相談です。疲れが溜まって、板が踏めないの・・・(涙)
昨日、ウィスラーのこな、grampus,れんから電話をもらいました。
[解説] 日本からの「世界レベルの練習はうらやましい」的ありがたいメッセージに対するお返事。実際の書込みにあるように、このころは日本で築き上げた自信が一気に崩壊した後なので、滑りもふらふらしています。(^^; 乗っていったときは良いものの、通常時の滑りでは付いていくのがやっとでした。
ちなみにないすーは・・・離れたところで一人で滑っています。コブ斜面で転んで板を外しているというレベルでは、近くにいることすら出来ません。(^^;が、しかし僕は無謀にも誘われるがままに、試合参加の意志を強めていたのでした。
96/01/07 ちーすー 問い合わせてみました。(^^;
>美羽
領事館に問い合わせたところ、現物があって、しっかりしているなら(へろへろで表紙は一度取れたけど)写真と名前などが読めればよいでしょうとのことでした。
考えてみると、冒険旅行に行って、濁流にのまれてパスポートがぼろぼろになる人とか、インディージョーンズみたいな人がいると思うから、それに比べれば大丈夫なんだろうか??なんてね(^^;
「I washed with clothes」っていってみます。(^^;
[解説] 思い出したくもない、パスポート洗濯事件。このときに思い浮んだのは「インディジョーンズがパスポートを持っているのなら、僕のよりよれよれのはずだ」という、本当に訳の分からぬ考えでした。
パスポートはだいじにしようね、みんな。
96/01/07 ちーすー DeerValley(1/6)大会速報
FS(女子シニア)クラスは世界選手権10位だったMinna Karhuの優勝、MSはSchirman Toddが1位、Raiciocot Araronが2位、Ehnbom Haroldが3位というような結果になりました。
上位の方は非常にレベルが高くWCでも通用すると思うような選手が多いです。
N A M E | J1 | J2 | J3 | J4 | J5 | Total | Time | Pts | Score |
Schirman Todd | 4.7 | 4.5 | 4.4 | 6.60 | 6.30 | 20.05 | 28.46 | 6.14 | 26.19 |
Raiciocot Araron | 4.7 | 4.5 | 4.7 | 6.20 | 6.00 | 18.75 | 27.05 | 6.51 | 25.39 |
Minna Karhu | 4.7 | 4.6 | 4.7 | 5.50 | 5.30 | 19.40 | 36.63 | 5.73 | 25.13 |
この様な中で、SnowBirdFreeStyleTeamはやはり強豪ぞろいのようでした。ちーは、Darrell(8位)に教えてもらった時間に受付に行って、申し込みをしに行ったのですが、残念ながら当日受け付けは一杯になっているとのことでした。 Darrellが責任を感じて掛け合ってくれたのですが、ダメでした。次のチャンスに期待するとします。
先日はTeamの面々はCalforniaの大会に出場していたそうです。TeamMenberの皆から「もう滑り終わったのか?」と聞かれましたが、「定員オーバーで出れないんだ・・・」と何回も話しました。(^^;
Teamの奴等は凄いレベルで戦っていますが、ちーが出ても何とか真ん中くらいならいけそうな雰囲気でした。(下はわりとね・・・)
Telluride,Coからも、選手が来ていました。
今日上位にいた選手の多くは、スポンサー付きで、なかなか珍しい物を色々目にしたのですが、FATEのSkiWareがこちらでははやっているようです。
で、特に記憶に残った物の中に、RossignolのNew9SMがありました。DualTech構造で、デザインも全く新しく、TopSheetに剃刀の絵ががいてあります。う〜ん、きれそ〜〜。そういえばそれはいてた人は、切れたエアー入れてたな・・・。
TeamMemberにレイクプラシッドでジョニーモズレーが優勝したと聞かされました。
[解説] だははははは!! 勘違いしてるなぁこのころ・・・(^^; 面白すぎる・・・あえて修正しないけど・・・。自分をわかってなさ過ぎる。(笑)
ちなみにこの日はかなりのカリカリバーン。ここは一応長野の次のオリンピックでのフリースタイル会場なんだけど、いやぁまぁ堅いのなんの。横を滑ってながらわかってないんだよね。きびしさが・・・。しかも、USSAの公式戦なので登録選手しか出れないの。上位陣はWCを回っていないNational Team Developmentで、うまいはずなのよ。
ところで、Minnaはこの日、レイクプラシッドには金銭的理由で行かずにこちらに出場していたという事です。
96/01/08 ちーすー Tacosおそるべし・・・
今日はペンちゃんと3人、SnowBirdに行きました。快晴で、気温が上がり雪も丁度良い感じでした。(表面に水は出ない)ペンちゃんは初めてのSnowBirdでのSkiだったのですが、Topの標高が3500m位あるので、はぁはぁ息を切らしていました。そういえば、ちーやないすーは平気なので、どうもこちらの空気の薄さになれてきたみたいです。
ペンちゃんがせっかくパウダーを滑りに来たというのに、昨日(土曜)から晴れているので、林の中や崖の近くにしかパウダーは残っていません。(^^;
仕方がないので、崖な斜面に行くことにしました。ちーは、外人の前でかっこいい所みせようと思って、そこをかっとんで行くとバランスを崩して、岩の上から落ちました。(^^;
ペンちゃんは、なかなか降りてきません。
そうこうしているうちに、夕方になってきたので、Peruvianに行くと、昨日大会に出ていたTroyが居ましたので、一緒に滑りました。Tatsuはポールをリストだけでついて、上体をもっと強く保たないといけないとの事でした。また、深いコブや、揃ったコブ、スピードに乗った時は良いけど、リズムがないような不規則なコブに弱いので、もっとコブのどの部分でも滑れるようにしないといけないとのことでした。コブの頭だけ滑る練習や、頭の横向こう側を滑る練習を教わりました。
彼は、CanadaTeamのHardCorpsWareを着ていましたが、FreeStyleTeamのHeadCoachのRickにもらって、RossignolのBootsをネルソンカーマイケルにもらったと言うことでした。彼は7SKを履いていたのですが、Bootsサイズがあったので、借りて履いたのですが、重いし堅いし・・・。KneeisleのM5は軟らかすぎるらしく、Tatsuはもっと堅い板を履いた方がいいと思うということでした。
Coachのスポンサーからはいるのかどうかわからないけど、Rossignol,Hart,K2なら、かなり安く買えるよ、といわれたのですが、1回試して見ろ、と、Troyが色々板をDemoさせてくれるようなことを話していました。
本当はNew9SMが欲しいんだけど・・・無理だわな・・・(笑)。
で、家に帰ってからTacobellというTacosの店に行ったのですが、ないすーが入るなり"Ah-,ah-, Here. Eating..... O.K.??" "Here eating O.K.??"<と言って店員を困らせていました。(笑)"Where do you come from?"と尋ねてきたたらしい店員にペンちゃんは"O.K. Bye!"と言っていました。
Tacosを頼んで、その時にちーが何か聞かれたのですが「びぁ○○○○」と言われて何だかわからなかったんだけど、ぺんちゃんが「ビールだよビール、No thankyou」と言ってましたが、ビールは置いてなかったようです。(笑)一体何を言われたんだろ・・・(^^; あまりにも旨くて胸がいっぱいになって今苦しいです。
P.S.<ペンちゃんsaid>
もし、海外で行く所を悩むんだったら、Wistler,Blackcombよりも、SnowBirdの方が、はるかに楽しいよ。足に自信があれば・・・。日本人いないし・・・言葉通じないし・・・(笑)。
[解説] これは長い感想だなぁ・・・。まぁバードに滑りに行きました。日本にあるような急斜面はものすごく楽と感じるくらいの急斜面がてんこ盛りです。太陽ぎらぎらだと、雪面も湿っぽくなっちゃうような日本のスキー場と違い、ウハウハのパウダーです。うーーん、こりゃいいや。
夕方になってタコスを食べに行ったんだけど、相変らずないすーは恥ずかしい英語をぶちかましてくれます。しかも、ブリトー(みんな知ってるかな?)を食べながらまずいと言って半泣きになっています。全く、どこまでも変な奴です。地球人ではないのかもしれません。
96/01/08 ちーすー いやはや・・・(^^;
>AZUSA
>>青年よ!思いっきりやりなさい...(^^"
なんだか・・・Teamの奴等を顔で覚えにくいと言うのは大変ですが頑張ってます。(^^;(ウェアとか、特徴のあるアメジャムくらいしかわからない)
>>しかし、Snowbirdのロコもレベル高くて良かったね.....。
昨日のDeerValleyはなんかの会社のシリーズ戦だったようですけど、SnowBirdTeamとか、TellurideとかCoachが付いていて、体制の整ったようなところが強かったみたいです。草レースなのに、コーチがStartでアドバイスして・・・すげぇ。
>>凄い奴(RAD)がいるらしいよ...
すいません・・・RADって何でしょ?(^^; 辞書で見たら若者とか・・・。Altaは今日話したおじさんの話だと、辺りで一番古いそうです。
[解説] 励ましのメッセージに力なく答える頼もしい僕。まだやっぱり良くわかってねぇなぁこんころ・・・。日本のモーグルフリークが向こうに行ってもなかなか「僕はモーグルスキーヤーだ」とは言えない環境が整っているって<わかっていただければ・・・。
そうこうしているうちに短かった3日ほどがすぎ、
ぺんちゃんは嵐のように去っていきました。
帰るときには「朝の6時に空港に着きたい。」という
御無体なお願いつきです。(笑)
送った際にはせっかくなので、Great Salt Lakeを見に行こうと
思ったのですが、結局牧場に行く手を阻まれて、近くの凍った池で
「どこまで氷の上を歩けるか大会」に変わったのでした。
その日は頭の悪いないすーが漫画のように池にはまっておしまい。
この後、まじめなスキー武者修行その6へ・・・。