米国 自由形スキーイング 武者修行記
その15・・えっ!?もう98年も終わるの?・・


ずいぶん待たせたな!このやろぉ(^^;
 こんなに更新があいちゃったのは、励ましの声が一切無かったのからなのであって、転職した先があわただしく忙しいせいであって、決してわし自身は悪くないのだぁ。
 わーたーしーは潔白だぁ♪(なつかしいっしょ?)

うーん、最後に武者修業記を更新したのはいつなんだろうか?(管理者注:96年11月だ) とりあえず、あれからいろいろな変化が有りましたぜ、だんな。

その1:転職
いやぁ・・これがまた・・・ とほほほ・・・ 今となってはわしゃ何も言いはせん!
まぁ色々有りまして、帰国後すっかりスキーヤーとして生きようと思ってたのに、なぜか超畑違いの国際色を微塵も感じられない(一応フランス人が職場にいたのでこれは間違いか?)企業へと就職しました。当然、スキーなんか全然関係ないよ。
その企業とは、某電力会社系の移動体通信事業者なのですが・・・わしは、この手記を10年後も楽しく読めることを期待するよ。ったく・・・プンプン。
まぁ、大して業績がよくないので、余計に忙しい。これが、スキーライフ、ましてはこの武者修業記の更新を妨げたと思ってくれたまへ。

その2:結婚
なんて似つかわしくないのだろ・・・ 結婚しちゃった・・・ (^^;
これがまた大変! だんな、結婚すると余計なことにエネルギーを費やされますぜ。
で、で、で、嫁さんが、またまた、結構な美人さんなんだけど、スキーはそれほど好きでないんだわ。トホホ
しかし、滅法じゃんけんに強い嫁さんで、先日(’98白馬さのさかウォータージャンプ・ワンメイクコンテスト)などは大会後のじゃんけん大会でブーツを勝ち取っていました。
わし自身は、及ばず・・・手袋Get。

その3:引越
そりゃ、あんた・・・結婚したから引っ越しもするよ。
やっぱり、スキー場の近くじゃないと駄目でしょ。 大阪の本社勤務だったのに滋賀県に新居構えちゃった。(^^; これで、スキー場まで35分だ。 えっへん!

まぁまぁ、書き出すと長くなっちゃうのだけど、色々有りましてこの様にずいぶんと久しぶりに過去のログファイルを引っ張り出すにいたりました。

この更新を待っていたあなたも、気にも留めてなかったあなたも・・・
眺めてやってください。 で、なんならファンレメールくださいな(mtatsuo@mecha-e.ne.jp)。(ファンがおるんかいな?)

ではでは、ゆっくりしてると99年になって、アルマゲドンが降るので、それには間に合うようにがんばりますわ。


96/03/02  ちーすー RE:そうかい?

>たみき

>>あまちゃんとかにはこっちの方がいいと言われたんやけどね。

アメリカでは、格好良すぎるぜ、野暮ったいのが一番!!

膝はカトちゃんになって行くんだな。 すげぃモーグルの人だ・・・

[解説] えらいめちゃくちゃな発言から始まりますが、このいいたい事いわれてるのは14章でも登場していた「たみき」。HP(関西すちゃらかトリオ)も作っていて、結構にぎわっているようなのだ。
今では、子供もできて、堕落スキーヤーの先輩格ですな。まったく。
新婚旅行で、Utahを訪ねたのですが、最近のアメリカンはすっかりイメージをチェンジしていて、BFAとか、、それこそ、もーぐるふぁっしょんにみをつつんでいたのですが・・・まだこのころ(’96)はボードのウェアの流用とか、野暮ったいのが多かったんだ。
でも、またそれがかっこいいの。 めちゃくちゃ早いし、うまいから・・・
で、で、で、最近それを真似たわけではないけど、わしもボードウェアにこってます。
だって、やすいんだもん! 誰も持ってないし!! Mori-Spo万歳!



96/03/02  ちーすー やべぇよ、あいつら。

午前中にトラムに乗って滑り降りていると、崖を登っているバカ2人組を見かけました。見知ったウェアを来たその2人はどうやらクリフジャンプをしようとしているようです。そこは雪がふかふかで登るのも一苦労してして、やっと何分後かに6mの崖の上から頭を覗かせました。彼らは「こえーよぉー」と日本語を話しています。どうやら日本人のようです。ないすーはいつのまにかビデオをかまえて2人をねらっています。上からは「ないすーの頭しか見えねぇよぉ、やべぇよぉ」と泣き言が聞こえます。何十分かの葛藤の後、N君が落ちて来ました。腕をふりふりふりふりふり。ジャンプの成功にかなり嬉しかったらしく「うぉ〜うぉ〜うぉ〜」とザウスに届くほどの奇声を発していました。スノーバードの主のT君はあまりの大声に崖の上ですくんでしまい、しょんべんをちびっています。しかし、T君はバンプのオフでN君に自慢されるのが悔しくて5分ほど悩んだ後、クリフを飛びました。本当はそんなにパウダーじゃなかったのに・・・

後でT君はチームメートに「パウダーじゃない日に飛ぶなんてYou are crazy!」だと言われてました。

いま、書いている横でT君が崖から落ちる夢を見ています(本当)。
多分、たまおも同じ夢を見ていることでしょう!
たまおの30mの崖を落ちる勇姿が目に浮かびます。
その報告は後日、たまおの到着後に・・・

以上、たかふくの今日の日記です。

[解説] ヤバイ・・・ ひたすらヤバイ・・・ わし、思い出しちゃったよ。
ここで言うN君は「なるちょ」(メールアドレスはめて)のこと。T君はわしのことだ。
この時は、USSAの大会の直前で、他の選手は練習とかに一生懸命なのに、このクリフジャンプでエネルギーのほとんどを使い果たしてしまった。
ここは、スノーバードに行ったらぜひ試してほしい崖なんだけど、この崖はまた後で登場するので、覚えておいてほしい。
写真がはまらないのは残念だけど、横に飛ぶと6mくらいの落差なんだ。
人間考えてしまうと、悪いことばっかり頭に浮かんで、ろくなものじゃ有りません。本当は、「えいやっ」って行ってしまうのが一番なのですが・・・
ここを飛びたい方、連絡ください。ご案内します。また、成功の暁には記念品を差し上げます。(笑)



96/03/03  なるちょ 新しい日本語「べーぐん」

べーぐん【米軍】 とても真似できない、おい、大丈夫か?っていう、やばいエアー(C)茨城の3人組

P.S. 「はるお」ってどんな斜面だっけ?

[解説] 発言自体がすでに・・・解説してますが・・・
思い出してほしい(書いて無かったっけ?(^^; ) 段差を利用して、交通事故の実験に使われるマネキンのように飛んでいく軍隊あがりっぽいやつらを! そう、やつらがべーぐん。



96/02/28  なるちょ 塩と湖と雪と鳥

スノーバードは凄いところでした。
雪はとんでも無く軽く、光に当たると青く見えます。でも、そんな信じられないぐらい軽い雪が降るのに、体感気温はそれほど低くなく、日本のスキー場と、それほど変わりません。不思議です。どうも砂漠をわたった乾燥した風がつくる雪なので軽いそうです。不思議なくらい軽く、雪の重力を感じません。たとえるなら雪が「粉」のようです。

しかも、ゲレンデは、雪崩の危険性があるところ以外は、崖だろうがなんがろうが基本的にオープンで、アメリカの切れたスキーヤー、ボーダーは、インスペなしで、しかもリップで止まらずに、勢い付けて10mぐらいのクリフジャンプを跳んでしまいます。おかしいです。彼らは。
おいらも崖、跳んでみましたが、せいぜい6mぐらいでしょうか、でもすんごい怖かった。まじて。下見れないし、足震えるし、でも、成功した後のなんて言うか開放感っていうか、達成感っていうか、脱力感は、久しぶりに体験した気がしました。みんなも機会があったら跳びましょう。インスペは、ちゃんとしましょうね。でないと痛いよ。

でも、もっと驚いたのは、スノーバードのフリースタイルスキーチームのみなさんでした。すんごいです。きています。切れています。観ていて笑ってしまいます。
斜度30〜35度ぐらいの急斜面に作った2mぐらいの反り返ったエア台を踏み切って跳び、アイアンクロスヘリを完全にきめ、その後着地して1ターン目から何も無かったように、恐ろしいスピードで、しかも微動だにしない上半身で降りていきます。信じられないです。
おいらも、懲りずに一緒に彼らのすべっているラインをすべってみましたが、とても速いラインで、5ターンぐらいで暴走してしまって、まともにすべれません。しかも、スキーを横に振ってずらすことも難しく、もう彼らと同じぐらいのスピードですべるしか方法が無いようでした。
リフトの上とかからみると、たしかに急斜面なので難しそうですが、ラインがしっかりしていて、コブも揃っていてなんか滑り易そうなんですが、実際すべってみるととんでも無く難しいコースでした。ちょっとおいらでは歯が立たないコースでした。

敵討ちは、たまおに任せます。やっちゃってください。

あんな連中といつも滑っている、ちー&ないすーは凄いです。

[解説] なるちょがいい奴だったと再認識できる書き込みです。
しかし、わし・・・あの悲惨なコースをうまく表現してるのはやっぱりなるちょやと思ってるんですわ。
 だって、日本のモーグルコースなんか、何の問題も無く滑れる場合が多いもの!(はい、そこの人!リステルとかを引き合いに出さないこと!)
わしが、アメリカに一緒に攻め込みたい人リストの筆頭やね。なるちょは・・・



96/03/03  ちーすー  今度はSean Smithが!!

んで、今日たかちゃん達と滑りに行ったら、目茶早いのに接雪の凄い「あいつもやばいよ・・」なB.F.Aを着た男が斜面を走り抜けていきます。

「おいおい・・・見たあれ? マジやばいぞ・・・」んで、ちーがスタートゲートでどこ滑ろうか悩んでいると、さっきのやばい人が来ました。

んで、「あんたもしかして・・・Sean Smithさんでっか??」と聞いたら、「さいです、あんさんおなまえは??」と聞いてきたのでたまげました。

そこでたまげているとCraig Rodman, Sean Smith, Harold, Todd, etc.のUSA National Teamの人たち6人ぐらいに囲まれて、滑り出せなくなってしまいました。マジでこれ・・・やばいっす。

んで、Nationalの人たちが滑っていった後に、おそるおそる滑っていきました。すげぇ滑りを目の当たりにしてすっかりやる気になったのですが、それだけでした。滑りは変わりません・・・

この人達の掘った凶悪なラインには立ち向かうこともできず明日の試合が非常にやばいことになってます。

[解説] ほんでどうなん? という感じでしょうか? 今のわしなら!!
サインでもねだろうかな? でもね、この時あたりから・・・すごくヤバイ大会になる気がしていて、気が気でなかったんだな・・・本当に。
でも・・・なんだか・・・現実としては認識できてなかったと思う。このころは・・・
たぶん、WCやオリンピックを観戦している観客の気分だったよ。

ちなみに、この大会は中部山岳地帯(Inter Mountain)地区選手権です。コロラド州、アイダホ州、ユタ州などスキー列強地区だけにものすごいハイレベルな練習が繰り広げられています。
ちーもハワイ選手権くらいなら上位入賞も可能なのでしょうが、全日本選手権の上位者入賞者でもなかなか成績を残せないノーアム戦で名前を残している選手がてんこ盛の盛りだくさん。操作は丁寧とはいえないものの、WC選手に引けを取らないスピードと、ヒュージなエアー。

その中でも特にすごいNational TeamやUS Development Teamのメンバー。彼らは基本的にB.F.Aのウェアを着ていることが多いのですが、日本と違いB.F.AのウェアなんてNational Team Member関連しか着ていません。腰でくねくねさせてる人たちがモーグルウェアを着ている環境とは違うのです・・・とほほ。

その筆頭として出現したSean Smith。下半身の動きの柔らかさ、安定感はモーグル選手を見慣れた目にしても驚異的! 実際に同じバーンに立ち真横をすべりおりていく立場になると、テレビ画面を通じてみていたものとは迫力が違います。話をして、自分がそこに出場している経緯など話した後に心が奮い立ち、猛烈に心がスピードを求めているのがわかります。

がしかし・・・現実は甘くなく、試合の1週間程前からコースをクローズして、強力なレベルの選手のみのターンによって形成されたアメリカンモーグルのコブは奮い立ったくらいでは歯が立たなかったのでした。



96/03/04 たまお RE:塩と湖と雪と鳥

おかえり >なるちょ

>>敵討ちは、たまおに任せます。やっちゃってください。

そうですね。友達になって教えてもらってきます。
いや、ちょっと笑わせてやるのもいいかもしれません。夢が膨らみます。

>>あんな連中といつも滑っている、ちー&ないすーは凄いです。

そう書けっていわれたの?

[解説] このとおり、素直じゃない奴がたまおだ。 ったく仕方ねぇ・・・
いまななんだ?なまはげマン?おふざけじゃないよ!
この男も、このころは負けん気が強かったのか、結局は例の崖を飛ぶことに・・・
でも、まじでたまお君は自分のフィールドでは滅法強いのだ。 鮎のような奴である。
最近では、さのさかのワンメイクコンテストで10位入賞してた。 わしは23位、悔しい・・・



96/03/04 たまお 楽しそうだね

たかふく>>たまおの30mの崖を落ちる勇姿が目に浮かびます。

あぁ、ふくちゃんはまた白昼夢を見てしまったんだね。
アメリカに行ったからって、そこまでハメを外してはいけませんね。
人間やめますか?(笑)

・・・って、クリフジャンプもいいんですが、私、神立で大変ブルーな
状態に突入してしまいました。
整地でのターンが全くと言っていいほどできなくなってしまいました。
この状態でアメリカに向かわなければなりません。
KANちゃんは着々と実験を続けていました。
ギャギャン健太もどんどんうまくなっています。

P.S. やばい。退化している。

[解説] さぁ、もうそろそろアメリカに頭の悪い奴らが近寄りだしています。先に帰国したなるちょによると「たまおは日本のゲレンデには余りいないくらいうまい」らしい(実は何度か一緒に滑っているが)。一応、Nifty Serveの中ではかなりモーグルがうまい人間の登場。何でこんな奴がパソ通なんてしてるんだろう? って感じなんだが、一応アメリカ訪問前に言い訳じみたことを書いている辺りが周到といえるだろう。



96/03/04  なるちょ 楽しかったよ

>たまお

>>整地でのターンが全くと言っていいほどできなくなってしまいました。

だいじょうぶ、あそこには整地は殆ど無いようなのよ。

必要なのは、リングの大きめなストックとアホな神経かな?

P.S. クリフを跳んできてね

[解説] めちゃめちゃ怪しい、偽物っぽいSCOTTのストックを持ってきたなるちょ。Snowbirdのブカブカパウダーの中ではストックが埋まってしまい、往生していました。ただ単にストックを強く突きすぎかもしれませんが・・・



96/03/04  のり  RE:塩と湖と雪と鳥

たまおと一緒の日程で、そちらに伺うことになりました、のりです。

>敵討ちは、たまおに任せます。やっちゃってください。

私も任されている たまお を見物することにします。

[解説] たまおの後輩・・・たまおと一緒に来るらしい。
このときはまだあったことがない。男ならたまおがやることは自分も挑戦するはずなのだが、のりは控え目な性格なのだろうか、いや、そうではない。



さて、実に長い間ほったらかしていた武者修業記も再開されたので
(反応次第ではこのまま、また眠りに就くかも知れんが(笑) )
更新のペースは鈍いが、モーグルブームらしいので、
はまる人がいればちょいと嬉しい。

このころは振り返ってみると生活にも不自由無く、
遊ぶ友達も沢山、似たレベルのスキーヤーも多く、
さいこー!な頃だったかもしれない。

ここら辺で出てくる奴等は、どんどん癖のある奴になってくんだけど・・・
その多くは今でも一緒に遊んでいるので、とても楽しい人たちなんだろうと思う。

とりあえず、記憶を絞り出しながら書いているので、疲れてしまった。

今日はこれまで!!(98/10/27)